スポンサードリンク

教官の抱負について

大学の教官の抱負には、学生を相手に何を為すかという職業上の真の成果という点で、感心させられる、あるいは反省させられるところが多々あります。

学生たりとも、同じ人間として、彼ら(彼女ら)に教育の真の目的を遂行し得たかどうか。同じ抱負でも、相手の立場に立ったものであるところに、目を見張るものがあると思います。

今年の自分は・来年の自分はといった一般的な抱負とは次元が異なります。これは何も大学の教官だけでなく教職に就く人たち全般にも言えることだと思いました。

真に学生を思う教官は教官としての抱負を語ります。

『大切なのは、学生の将来のために徹底的に教えるぞ、という熱意を打ち出して、常に学生と真正面から向き合う教育の姿勢ではないか』。そして、『学生の持っている能力ややる気を如何に自発的に引き出すかが教育上重要』とも。

教育のカリキュラムをこなした。その結果、ほとんどの学生がある程度の成績に至った。これで今期の目的は達成できた。

そういうものではなく、学生自らが自発的にやる気と能力を引き出し得たか、という事が教育の成果であると言われています。

そして、そのための実践・計画・心のあり方を教官自身の抱負としているのです。

優秀教員のことば
http://www.eng.u-fukui.ac.jp/education/staff/18_e.html

教育の目的は、知識を与えることにあるのではなく、学生自身が自分で考えて、自分で得た知識を生かしていく、その方法を「会得」させてあげるためにある。この教育本来のあり方、思想というものに心から敬意を表するものです。

教育の現場は時に戦争のようなこともあるでしょう。そうした中、どこまでも相手のことを思い続けるその心に、この崇高な「抱負」が生まれるのだと思いました。

スポンサードリンク