定年退職の日が近づくにつれ、退職の挨拶をどうするかについて思いをめぐらす方も多いと思います。
挨拶の機会としては、朝礼や送別会の席ということになるでしょう。また、関係取引先への挨拶もあるでしょう。それぞれに、違ったシチュエーションでの挨拶は意外と大変かもしれません。
それはともかく、定年になっていよいよ退職と言う時、退職後、どのように生きていくかについて明確なものがあるかどうか・・。
人によっては、退職金だけでは厳しく、別の天地で職に就く人もおられるかもしれません。
また、家に居ては腐ってしまう・・ということで、とにかく何か仕事を見つけて就こうというケースが多いようです。
在職中は定年になったら趣味のゴルフ三昧・盆栽三昧と考えていたはずが、仕事を離れてしまうと趣味に魅力を感じない自分を発見する人もおられるようです。
思い返せば、仕事という束縛があったればこそ楽しかった趣味。あるいは、職場で趣味の成果に花を咲かすということもあったかもしれません・・。
職場は家族のため、生活のために、自身が身を粉にして頑張っていた所という意識から、職場こそ自分の唯一の居場所であったという真実に目覚める人もおられるかもしれません。
時に、定年退職をもって、自身の存在価値の有無にまでたどり着いてしまったのでは目もあてられません・・。
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退職後にどのように生きていくかということと、人生をどう生き切っていかくかということは同じだと思います。このことに、トシ(年齢)は関係ありません。
仕事があろうがなかろうが情熱をもって打ち込んでいけるものがある人は幸いです。健全な情熱の発露は心身共に健康を維持してくれます。
自分はどうなのか・・。実際のところ、メインの仕事を離れて【困る】人は少なくありません。これまでの仕事の再評価をするならば、そのお仕事がいかに大変であったとしても、人の中で揉まれることで、そこに生きがいがあったという事実に気づくのではないでしょうか。
故に、定年退職後の生き方もまずは人の中に入って行くという基本方針は大切だと思います。そして今度は、その中に生涯の生きがいを見出していくことです。
このような生き方を前提に、定年退職の日を迎えたいと思います。そして、退職の挨拶では、今後の抱負と決意をおおらかに述べて行こうではありませんか。